使い方

配線と接続方法

 必要な機器のページをご覧になった上で、本章のコネクタ図を参考に配線接続を行ってください。

SystemArchitecture.png

OpenSSMと自動車との接続について

 OpenSSMを OBD-IIのコネクタに取り付けます。OBD-IIのコネクタは、車種によって若干位置が異なります。例えばインプレッサ WRX STi (GDB-F) の場合は、下図のように運転席のハンドル下部にコネクタが取り付けられています。レガシィB4では、運転席のアクセルペダルの右脇(タイヤ側)にコネクタが取り付けられています。

 また OBD-IIのコネクタには取り付け方向があります。上下逆向きに差し込むと、OpenSSM側のコネクタを破損するだけでなく、車両側のコネクタを破損してしまったり、ECUの故障の原因となります。そのほかコネクタにゴミなどが付着していないか、差し込む前に必ず確認してください。

OpenSSMを取り付ける際には、コネクタをよくご確認の上で作業を行ってください。
OpenPort_01.jpg
 
OpenPort_02.jpg

コネクタについて

 コネクタについて説明します。

No.コネクタ名信号名 / 接続デバイス備考
(1)RJ-45OBD-IIケーブル
(2)PS/2PS/2キーボード
(3)φ3.5ステレオジャック外付けメータ
(4)RCAメスモニタ出力
(5)RCAメススーパーインポーズ入出力
(6)RCAメススーパーインポーズ入出力
(7)D-Sub 9pin メスRS-232
(8)丸ピンソケット加速度センサEEPROMリセットまたはファームウェア書き込み時に抜く
(9)ピンヘッダPickit2用 ICSPコネクタ
(10)可変抵抗外付けメータ調整用
 
cn.jpg
 
connector.png

ケーブル接続例

view.jpg
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操作方法

スクリーンの種類と切り替え方法

 OpenSSMのスクリーンは、全部で 12画面あります。ちょうど PS/2キーボードのファンクションキーと一対一で割り当てられています。ユーザはファンクションキーを押すと、いつでも画面を切り替えることができます。

[PageUp] [PageDown] キーでも順次画面を切り替えることができます
KeyFunctionNote
[F1]Multi Meter for Monitor
[F2]Racing Meter for Monitor
[F3]Fuel Meter for Monitor
[F4]Multi Meter for Superimpose
[F5]Racing Meter for Superimpose
[F6]Fuel Meter for Superimpose
[F7]SSM SetupOpenSSMの基本設定
[F8]NTSC Setup画面の表示位置、タイミング調整など
[F9]External Meter Setupメータの種類、出力値の調整など
[F10]Configuration Setup環境設定の読込と保存、初期化
[F11]DEBUG Monitorデバック情報の表示
[F12]Product Infomation基板名、バージョン、シリアル番号などの表示

基本操作一覧

Key操作内容
[F1] 〜 [F12]画面切り替え
[PageUp][F1] → [F2] ... [F12]へ順次画面を切り替える
[PageDown][F12] → [F11] ... [F1]へ順次画面を切り替える
[↑]画面にカーソル > があるとき、カーソルを上に動かす
[↓]画面にカーソル > があるとき、カーソルを下に動かす
[←]カーソル行の数値を小さくする、またはカーソル行の設定を切り替える
[→]カーソル行の数値を大きくする、またはカーソル行の設定を切り替える
[DEL]キーリピートの速さを変える (Fast <--> Slow)
[HOME]クイックセーブ. いつでも設定が保存できます
[END]内部時計の表示する/表示しないを切り替える
[Enter]Configuration Setupのときに、Load/Save/Initializeを実行する

[F1] : SSM Multi Monitor

 
 

[F2] : Multi Meter

 
 

[F3] : Fuel Consumption Monitor

 
 

[F4] : Multi Meter for Superimpose

 
 

[F5] : Racing Meter for Superimpose

 
 

[F6] : Fuel Meter for Superimpose

 
 

[F7] : SSM Setup

 OpenSSMの各種設定を行います.

  • 設定項目
    項目表示/設定内容
    MODEOpenSSMモードと OpenPort下位互換モード*1を切り替えます
    TIRE Widthタイヤの幅を設定します
    TIRE Flatタイヤの扁平率を設定します
    TIRE Inchホイールの直径を設定します
    TIRE Circleタイヤの円周を表示します
    Fuel Priceガソリンの価格を入力します。燃費モニタに走行単価が表示されます
    SSM WaitOpenSSMモードのときの通信待ちウェイトを設定します。
    小さくするとデータの取得が早くなりますが、失敗する可能性も高まります
    SSM CycleOpenSSMモードのときのデータ取得間隔を表示します。
    通信できていないときは、65535が表示されます
    SSM ErrorOpenSSMモードのときのデータ取得に失敗した回数を表示します
    Final最終減速比を設定します
    1st1速目のギア比を設定します
    2st2速目のギア比を設定します
    3st3速目のギア比を設定します
    4st4速目のギア比を設定します
    5st5速目のギア比を設定します
    6st6速目のギア比を設定します
    7st7速目のギア比を設定します
使わないギア(シフトポジション)は、数値を小さくして計算上表示されないようにしてください
 

 
  • UART1 (RS-232Cコネクタ側) / UART2 (ECUコネクタ側)
項目表示内容
117.8kbpsUART1のボーレートを表示します。実測値のボーレートなので、PC側では近い値を設定してください
スクリーンショットの場合は、PC側を 115200bps に設定します
128/128UART1の 空送信バッファ / 送信バッファサイズ を表示します
16/16UART1の 空受信バッファ / 受信バッファサイズ を表示します
4.8kbpsUART2のボーレートを表示します。ECU側なので、4800bpsに固定されています
50/50UART2の 空送信バッファ / 送信バッファサイズ を表示します
24/70UART2の 空受信バッファ / 受信バッファサイズ を表示します
 

 
 

monitor_setup_ssm.jpg superimpose_setup_ssm.jpg

 

[F8] : NTSC/Superimpose Setup

 ビデオ出力/スーパーインポーズ入出力の設定を変更します。画面の白枠は、OpenSSMの描画領域を示しています。

 本項は、NTSC信号に詳しい方向けの内容となっています。設定変更の際には、OpenSSMの回路図及びソースコードを確認した上で行ってください。

 

monitor_setup_ntsc.jpg superimpose_setup_ntsc.jpg

 

[F9] : External Meter Setup

 外付けメータの制御設定 (メータの校正) を行います

  • 設定手順
  1. 外付けメータを接続します
  2. 上下のカーソルキー [↑][↓]を使って、カーソル TARGETへ移動させます
  3. 左右のカーソルキー [←][→]を使って、外付けメータの種類を選択します
    • Vehicle Speed (スピードメータ)
    • Engine Speed (タコメータ)
    • Boost Meter (ブーストメータ/加給圧計)
    • Throttle (アクセル開度)
    • Coolant Temp (水温計)
    • IntakeAir Temp (吸気温計)
  4. 上下のカーソルキー [↑][↓]を使って、カーソル 0xffへ移動させます
    (0xffでは、外付けメータのセンサ入力へ最大電圧が出力されます)
  5. 可変抵抗を回して、外付けメータが最大値に触れるように調整してください
  6. 左右のカーソルキー [←][→]を使って、外付けメータの値を入力してください
    • カーソル位置の値(0x0f〜0xff)が外付けメータへ出力されます
    • このとき、カーソル位置の値によって外付けメータの針が動きます
    • メータの針の値を入力することで、OpenSSMの校正を行います
  7. 同様に 0xef 〜 0x0fまで、順に入力してください
  8. カーソルを TARGETまで戻してください
  9. [F10]キーを押し、EEPROM Load / Save画面で設定を保存してください
TARGETへカーソルを戻さずに画面切替を行うと、メータとして動作せずに電圧出力の値がそのまま保持されます
 

monitor_setup_extmeter.jpg superimpose_setup_extmeter.jpg

 

[F10] : Configuration Setup

 環境設定の読込と保存、初期化ができます。各種設定を行った際には、この画面を呼び出して手動で設定を保存します *2

  • 読込
  1. 上下のカーソルキー [↑][↓]を使って、カーソルを Load へ合わせます
  2. [ENTER]キーを押します
  • 保存
  1. 上下のカーソルキー [↑][↓]を使って、カーソルを Save へ合わせます
  2. [ENTER]キーを押します
  • 初期化
  1. 上下のカーソルキー [↑][↓]を使って、カーソルを Initialize へ合わせます
  2. [ENTER]キーを押します
 

monitor_setup_config.jpg superimpose_setup_config.jpg

 

[F11] : DEBUG Monitor

 デバック情報を表示します。画面切り替え以外の操作はできません。

 

monitor_debug.jpg superimpose_debug.jpg

 

[F12] : Product Infomation

 基板情報を表示します。画面切り替え以外の操作はできません。

 

monitor_info.jpg superimpose_info.jpg

 


*1 WinSSM, ECU Explorer, RomRaiderなど OpenPort 1.3対応のソフトウェアを使う場合に切り替えます。ECUの書き換えはできません
*2 ソフトウェアのバグなどによって、意図せずに設定が壊れてしまうことを防ぐため、手動保存の方式を採用しました