シリアル通信ドライバについて

 Microchip PIC24Fの UARTに Software FIFOを実装したシリアル ドライバ>です。 シリアルドライバは、PIC24Fのハードウェア UART 割込 (_U1TXInterrupt, _U2TXInterrupt, _U1RXInterrupt, _U2RXInterrupt) から呼ばれます。また、 2チャンネルの UARTに対して、送信/受信バッファサイズを任意に設定できます。

UARTxは、UART1またはUART2と置き換えてください

仕様

基板

RS-232RS-232C (D-Sub 9pin メス)
2400 〜 230kbps
送信バッファ 60byte
受信バッファ 8byte
OBD-IIISO-9141
4800bps
送信バッファ 50byte
受信バッファ 68byte

ファームウェア

通信速度300 〜 921.6kbps
FIFOバッファ有

ソースコード

  1. libuart.c
  2. libuart.h
  3. table.c
  4. table.h
  5. types.h

回路図

 PIC24Fの場合は、TXD/RXDをそれぞれ RPピンへ接続します。その後、ファームウェア側で RPピンに TXD/RXDの機能を設定します。したがって、RPピンであればどこに接続してもよく、非常に回路が組みやすくなっています。  PIC24Fの場合は、UARTの TXD/RXDをそれぞれ RPピンへ接続します。その後、ファームウェア側で RPピンに TXD/RXDの機能を設定します。したがって、RPピンであればどこに接続してもよく、非常に回路が組みやすくなっています。

 たとえば、ファームウェア書き換え用コネクタ (ICSP)の PGD/PGCピンに対して TXD/RXDを割り当て、デバッグ時のみシリアル通信を行うといったことが非常に簡単にできます。

UART.png

回路を変更するとき

 回路によって TX/RXのピンを変更する場合は、UARTx_init()関数内を変更してください。

バッファサイズの変更するとき

 libuart.hのマクロを変更してからコンパイルします。

#define UART1_TX_BUFFER_SIZE           128
#define UART1_RX_BUFFER_SIZE           128
#define UART2_TX_BUFFER_SIZE            50
#define UART2_RX_BUFFER_SIZE            70

サンプルコード

 送信/受信のサンプルソースコードです。回路図は、OpenSSM Rev.A を想定しています。

#include <p24FJ64GA002.h>

#include "table.h"
#include "libuart.h"

_CONFIG1(   JTAGEN_OFF &
            GCP_OFF &
            GWRP_OFF &
            BKBUG_OFF &
            WINDIS_OFF &
            COE_OFF &
            ICS_PGx1 &
            FWDTEN_ON &
            WDTPS_PS256) 

_CONFIG2(   IESO_OFF &
            FNOSC_FRCPLL &
            FCKSM_CSDCMD &
            OSCIOFNC_ON &
            IOL1WAY_OFF &
            I2C1SEL_PRI &
            POSCMOD_NONE) 

int main(void)
{
    int buf;

    /* Fosc = 8.96MHz, Fcy = 17.92MHz, Core 35.84MHz */
    CLKDIV = 0;
    OSCTUN = 0b0000000000011111;
    SRbits.IPL = 0;

    TRISA   = 0b0000000000000011;
    TRISB   = 0b0000111101100001;

    UART1_init(115200);
    UART2_init(  4800);

    /* 送信受信をループバック. エコー */
    while(1){
        ClrWdt();

        if((buf = UART1_getch()) > 0){
            UART1_putch(buf);
        }

        if((buf = UART2_getch()) > 0){
            UART2_putch(buf);
        }
    }

    return(0);
}
コンパイルの確認はしていません (^^;

参考文献

  1. Hyper Operating System (ITRON仕様OS) Ver.3 ソースコード (HOS-H8h Ver0.07)*1


*1 ライセンスには抵触しないと認識しています